~保育士問題傾向~小児栄養編~
保育士試験予想問題「小児栄養」、食機能と消化吸収機能の発達、栄養に関する基本的知識、妊娠・授乳期の食生活、乳児期の食生活、幼児期の食生活、子どもの食生活の問題、児童福祉施設における食生活に関する重要ポイントをまとめています。
~食機能と消化吸収機能の発達~
乳児の咀しゃく行動は、生後7~8ヵ月ごろ、舌で食物の大きさ、厚さ、固さを感じとり、それに応じて行なえるようになり、離乳食の段階的な進め方でさらに発達していきます。
【重要ポイント!】
食機能の発達のプロセスとともに、各消化器官や排泄の発達のプロセスも整理しておきましょう。
~栄養に関する基本的知識~
①栄養素の種類とはたらき
栄養素とは、人が生命を維持し、発育や活動をするために必要な成分(糖質、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンなど)のことです。
【重要ポイント!】
5大栄養素の特徴とはたらき、消化と吸収の過程をおさえておきましょう。また、無機質とビタミンの主な過剰症状と欠乏症もチェックしておきましょう。
②日本人の食事摂取基準
健康人を対象とし、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的とした、エネルギーおよび各栄養素の摂取量の基準のことです。
【重要ポイント!】
乳幼児を中心に各所要量を把握しておこう。できれば、第6次改定「日本人の栄養所要量」との比較も行なっておきましょう。
~妊娠・授乳期の食生活~
妊娠期には、葉酸の不足によって乳児の中枢神経系の異常が増加し、ビタミンAの過剰摂取によって、乳児の奇形が増加するので注意が必要です。
【重要ポイント!】
妊娠期と授乳期における主なトラブルと、母乳分泌のしくみをおさえておきましょう。
~乳児期の食生活~
①乳汁栄養の種類と特徴
母乳栄養、人工栄養、混合栄養があり、近年では、さまざまな理由から母乳栄養の評価が高まってきています。
【重要ポイント!】
それぞれの栄養法の特徴を把握しておきましょう。また、母乳の成分や利点、問題点について整理しておきましょう。
②離乳の基本
乳児に初めてドロドロした食べ物を与えたときを離乳の開始といい、栄養素の大部分を母乳やその他の乳汁栄養以外の食物からとれるようになった状態を離乳の完了といいます。
【重要ポイント!】
旧厚生省が作成した「離乳の基本」で、離乳の進め方などを確認しておきましょう。
~幼児期の食生活~
幼児期の間食の適量は、1~2歳児で1日のエネルギー所要量の10~15%(2回)、3~5歳児で15~20%(1回)とされています。
【重要ポイント!】
日本人の食事摂取基準で幼児期の各摂取量をチェックしておきましょう。また、間食の意義と正しい与え方を把握しておきましょう。
~子どもの食生活の問題~
幼児期の食生活の問題は、1~2歳では遊び食べが多いのに対して、3歳以上では偏食が多くなります。
【重要ポイント!】
乳幼児期、学童期、思春期の食生活上の主な問題について、その原因と対応のしかたをおさえておきましょう。
~児童福祉施設における食生活~
保育所における給食の栄養給与目標は、1~2歳児では、昼食とおやつで摂取量の50%、3~5歳児では、昼食(主食は家庭から持参)とおやつで摂取量の40%(ただし、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2は50%)とされています。
【重要ポイント!】
児童福祉施設ごとの給食の特性と留意事項をチェックしておきましょう。