~保育士問題~小児栄養編2~
小児栄養に関する「予想問題集②」をまとめています。。問題例としては、母乳の授乳法、母乳成分、人工栄養、離乳、離乳食です。
【問1】母乳の授乳法についての記述である。適切な記述の組み合わせを1つ選びなさい。
A 生後1ヵ月になったら、乳児の生活リズムをつくるため、授乳は3時間おきに1日6~7回と決めて行なうようにするのがよい。
B 1回の授乳時間は20~30分くらいが適当であり、授乳時間が長過ぎる場合には、母乳不足の疑いがある。
C 一方の乳首だけで1回分の授乳が十分足りる場合は、授乳ごとに左右を交互に与えるのがよい。
D 「1歳を過ぎても無理に母乳をやめさせる必要はない」とする考えが主流になったのは、平成7(1995)年以降のことである。
E 冷凍母乳を解凍する場合、電子レンジの使用は避ける必要があるが、熱湯につけるのは問題ない。
1:AB 2:AE 3:BC 4:DE 5:CD
「答え」 5
【問2】母乳成分についての記述である。適切な記述の組み合わせを1つ選びなさい。
A 初乳に多く含まれるラクトフェリンやリゾチームには、食中毒の原因となる菌の増殖を抑える作用がある。
B 免疫グロブリンAは、低体重出生児に特有な壊死性腸炎の予防に有効である。
C 初乳は成熟乳に比べてたんぱく質や脂質が多く、乳糖が少ない。
D 母乳にはオリゴ糖が多く含まれているため、母乳栄養児の便にはビフィズス菌が多い。
E 成熟乳には、胎便の排出を促すはたらきがある。
1:AB 2:AD 3:BE 4:CD 5:CE
「答え」 2
【問3】人工栄養についての記述である。適切な記述を1つ選びなさい。
1 乳児用調整粉乳は、乳脂肪の大部分を植物油で置換して必須脂肪酸を増やしてある。
2 乳児用調整粉乳は一般的に、フォローアップミルクに比べて、たんぱく質と無機質が多く、脂肪が少ない。
3 乳児用調整粉乳とフォローアップミルクには、亜鉛と銅が添加されている。
4 ペプチドミルクは、父母や兄姉に牛乳アレルギーがある場合に用いる牛乳アレルギー用の調整粉乳である。
5 乳糖不耐症の治療乳は、糖質がすべてオリゴ糖に置き換えられている。
「答え」 1
【問4】離乳についての記述である。適切な記述を1つ選びなさい。
1 離乳とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになる過程をいう。
2 離乳の開始が遅れた場合も、発育が良好なら生後6ヵ月中に離乳を開始しなければならない。
3 離乳食を食べたあとに母乳やミルクを好きなだけ飲ませてよいのは、離乳初期までである。
4 離乳食を食べたあと以外に与える母乳または育児用ミルクの回数は5ヵ月で通常4回程度であるが、育児用ミルクではもう1~2回多くなることもある。
5 離乳後期までは、離乳食を栄養源と考える必要はない。
「答え」 3
【問5】離乳食についての記述である。適切な記述を1つ選びなさい。
1 離乳食の味つけは、食品の持ち味を活かしたうす味を心がけ、塩味は0.5%以下、甘味は0.3%程度を目安にする。
2 そば、さば、いか、たこ、えび、かに、貝類などは、離乳食として使用しない。
3 牛乳は、調理に使う場合であっても、離乳初期には与えてはならない。
4 ハチミツは乳児ボツリヌス症予防のため、離乳完了期に入るまでは使用しないようにする。
5 卵を与える時は、最初は卵黄だけを用い、全卵は離乳後期ごろまで用いない。
「答え」 4