~保育士問題~小児保健編~
小児保健に関する「予想問題集①」をまとめています。問題例としては、厚生省乳幼児身体発育調査、人間の体温、学校において予防すべき伝染病の出席停止期間、感染症、予防接種です。
【問1】平成12年度厚生省乳幼児身体発育調査によると、1歳0~1ヵ月未満の男児の3パーセンタイル値は、身長70.4cm、体重7.89kg、3歳0~6ヵ月未満の男児の3パーセンタイル値は、身長88.3cm、体重11.59kgである。これらに基づいてA~Eまでの発育状態を示す記述のうち、適切な記述の組み合わせを1つ選びなさい。
A aちゃんは、1歳誕生日の時点で67.9cm、3歳誕生日の時点で86.1cmであったため、順調に身長が増加していると判定された。
B bちゃんは、1歳誕生日時の身長が75、6cm、体重は10.28kgであったため、カウプ指数によって太っていると判定された。
C cちゃんは、出生体重が2.40kgであったが、3歳誕生日の時点で11.63kgに達しており、順調に体重は増加していると判定された。
D dちゃんは、3歳誕生日時の身長が94.6cm、体重は13.07kgであったため、カウプ指数によって痩せていると判定された。
E eちゃんは、1歳誕生日時の身長が75.7cm、体重は9.51kgであり、3歳誕生日時の身長が88.3cm、体重は11.66kgであったため、順調に発育していると判定された。
1:AC 2:AE 3:BD 4:BE 5:CD
「答え 1」
【問2】人間の体温についての記述である。適切な記述の組み合わせを1つ選びなさい。
A 体温調節の中枢は間脳の視床下部にあり、ふるえや発汗、皮膚毛細血管の収縮や拡張などによって、体温を一定に保っている。
B 乳児は、体温調節中枢が未熟であるため、1日のなかでの体温変動が小さい。
C 新生児や乳児は骨格筋が少ないため、ふるえによる熱放散が少ない。
D 体温は計測部位によって値が変化するが、乳児の場合は、舌下で検温しても肛門で検温しても差はない。
E 体温は水銀体温計で10分以上測るのが基本である。
1:AB 2:AE 3:BC 4:BD 5:CD
「答え 2」
【問3】学校において予防すべき伝染病の出席停止期間についての記述である。適切な記述を1つ選びなさい。
1 麻疹にあっては、解熱した後2日を経過するまで。
2 咽頭結膜熱にあっては、主要症状が消退した後2日を経過するまで。
3 インフルエンザにあっては、解熱した後3日を経過するまで。
4 水痘にあっては、発疹が消失するまで。
5 流行性耳下腺炎にあっては、耳下腺の腫脹が消退した後2日を経過するまで。
「答え 2」
【問4】感染症に関する記述である。適切な記述の組み合わせを1つ選びなさい。
A 麻疹は、発熱とカタル症状、発疹を主な症状とする感染症で、力タル期の終わりごろに頬粘膜に出現するコプリック斑が診断の有力な所見になる。
B 風疹は、紅色の斑状丘疹、リンパ節腫脹、発熱を主症状とする感染症で、必ず発熱が3日程度続くため「三日はしか」とよばれる。
C 手足口病は、軽い発熱、食欲不振、のどの痛みなどで始まり、その後、手のひら、足の裏、口内、特に舌に水泡ができるのが特徴で、水庖は破れたり痴皮化する。
D 咽頭結膜熱は、アデノウイルスによる感染症の1つで、発熱や咽頭発赤、結膜充血が主な症状としてみられる。
1:AB 2:AD 3:BC 4:BD 5:CD
「答え 2」
【問5】予防接種についての記述である。適切な記述の組み合わせを1つ選びなさい。
A 結核予防法の改正により、BCGの対象年齢は、それまでの3歳以下から生後5ヵ月以下になった。
B おたふくかぜワクチンの接種から8日後であれば、インフルエンザワクチンの接種を受けることができる。
C 麻疹にかかった場合は、治癒後1ヵ月を経過しなければ、風疹ワクチンの接種を受けることができない。
D ポリオワクチンの投与は、6ヵ月以上の間隔をあけて2回行なう必要があるため、通常、春と秋に行なわれる。
E DPTの第1期初回の2回目と3回目の間隔が5ヵ月あいた場合は、3回目を実施せずに第1期終了とする。
1:AC 2:AE 3:BD 4:BE 5:CD
「答え 1」